第1問(仕訳) 解答・解説

下記の取引について仕訳しなさい。ただし、勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。

勘定科目一覧
現金現金過不足当座預金売掛金
受取手形未収入金前払金仮払金
貸付金前受金従業員立替金当座借越
買掛金支払手形未払金未収入金
仮受金借入金備品所得税預り金
引出金売上雑益仕入
給料旅費交通費租税公課雑損
減価償却累計額減価償却費商品券他店商品券
固定資産売却損固定資産売却益

問題

1.店舗兼住居用の建物に係る固定資産税¥126,000を現金で納付した。なお、固定資産税のうち40%については、店主個人の住居部分に対してである。

解答・解説

借方金額貸方金額
引出金50,400現金126,000
租税公課75,600

固定資産税のうち40%については、店主個人の住居部分なので、資本を引き出したことになります。
よって、『資本金(純資産)』の減少と考え、左に仕訳しますが、勘定科目一覧には『資本金(純資産)』がないので、代わりに『引出金』を記入します。

  • 式)126,000×0.40 = 50,400(円)

現金で納付したので、『現金(資産)』の減少と考え、右に仕訳します。

勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
引出金50,400現金126,000

残額は店舗としての固定資産税となるので、『租税公課(費用)』の増加と考え、左に仕訳します。

  • 式)126,000 - 50,400 = 75,600(円)
勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
引出金50,400現金126,000
租税公課75,600

なお、本試験では、複数行仕訳の勘定科目の順番は問われませんので、次のように解答しても正解となります。

借方金額貸方金額
租税公課75,600現金126,000
引出金50,400

1問各4点となり、このページ全てで20点の配点です。
第1問(仕訳)の必勝テクニックもお薦めコンテンツなので、ぜひご覧ください。


問題

2.長崎商店に商品¥80,000を注文し、手付金として¥25,000の小切手を振り出して渡した。

解答・解説

借方金額貸方金額
前払金25,000当座預金25,000

「手付金を差し引いた額で商品を売ってもらえる権利」を得たので、 『前払金(資産)』の増加と考え、左に仕訳します。

小切手を振り出したので、『当座預金(資産)』の減少と考え、右に仕訳します。
(小切手を受け取った時は『現金(資産)』の増加ですが、小切手を振り出した時は『当座預金(資産)』の減少です。)

勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
前払金25,000当座預金25,000

この問題の¥80,000という情報は「ひっかけ」です。本試験では、この類の「ひっかけ」がよく出題されるので注意しましょう。


問題

3.平成23年8月1日に取得した備品(取得原価:¥150,000、残存価額:¥60,000、耐用年数:6年、定額法により償却、間接法により記帳)を、平成26年3月31日に¥120,000で売却し、代金は翌月末に受け取ることにした。 なお、決算日は12月31日であり、減価償却費は月割りで計算するものとする。

解答・解説

借方金額貸方金額
減価償却累計額36,250備品150,000
減価償却費3,750固定資産売却益10,000
未収入金120,000

取得原価:¥150,000、残存価額:¥60,000、耐用年数:6年なので、月毎の減価償却費は¥1,250です。

  • 式)(150,000 - 60,000) ÷ (6×12) = 1,250(円)

備品を取得した平成23年8月1日から平成25年12月31日の決算日まで29ヶ月あるので、減価償却累計額は¥36,250です。

  • 式)1,250 ×29 = 36,250(円)

『備品(資産)』の減少と考え、右に仕訳します。
反対側(左)に減価償却累計額を仕訳し、現在計上されているであろう減価償却累計額を取り消します。

勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
減価償却累計額36,250備品150,000

今期の3ヶ月の減価償却費は¥3,750です。
『減価償却費(費用)』の増加と考え、左に仕訳します。

  • 式)1,250 ×3 = 3,750(円)

120,000円で売却しているので、以下の計算の通り、¥10,000の固定資産売却益が発生します。
『固定資産売却益(収益)』の増加と考え、右に仕訳します。

  • 式)120,000 - {150,000 - (36,250 + 3,750)} = 10,000(円)
勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
減価償却累計額36,250備品150,000
減価償却費3,750固定資産売却益10,000

代金は翌月末とのことなので、『未収入金(資産)』の増加と考え、左に仕訳します。

勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
減価償却累計額36,250備品150,000
減価償却費3,750固定資産売却益10,000
未収入金120,000

問題

4.従業員に対する給料¥200,000を支払うにあたり、以前に立替払いしていた従業員の生命保険料15,000と、所得税の源泉徴収額18,000を差し引き、残額を現金で渡した。

解答・解説

借方金額貸方金額
給料200,000従業員立替金15,000
所得税預り金18,000
現金167,000

給料を支払ったので、『給料(費用)』の増加と考え、左に仕訳します。

立替払いした額を差し引いたことによって、 「立て替えたお金を返してもらう権利」がなくなったので、 『従業員立替金(資産)』の減少と考え、右に仕訳します。

勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
給料200,000従業員立替金15,000

更に、所得税の源泉徴収額である18,000円を預り、 「預ったお金を支払う義務」を負ったので、 18,000円分の『所得税預り金(負債)』の増加と考え、右に仕訳します。

勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
給料200,000従業員立替金15,000
所得税預り金18,000

差し引いた額を現金で支払ったので、『現金(資産)』の減少と考え、右に仕訳します。

  • 式)200,000 - (15,000 + 18,000) = 167,000(円)
勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
給料200,000従業員立替金15,000
所得税預り金18,000
現金167,000

問題

5.出張中の従業員から当座預金の口座に¥98,000の入金があった。このうち、¥68,000については、大阪商店より注文を受けた際に受け取った手付金であることが分かっているが、残額の詳細は不明である。

解答・解説

借方金額貸方金額
当座預金98,000前受金68,000
仮受金30,000

当座預金口座に入金があったので、『当座預金(資産)』の増加と考え、左に仕訳します。

「手付金を差し引いた額で商品を売る義務」を負ったので、 『前受金(負債)』の増加と考え、右に仕訳します。

勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
当座預金98,000前受金68,000

残額は、何のための代金かが分からないので、『仮受金(負債)』の増加と考え、右に仕訳します。

  • 式)98,000 - 68,000 = 30,000(円)
勘定科目の借方・貸方
借方金額貸方金額
当座預金98,000前受金68,000
仮受金30,000
第1問(仕訳) 問題
第2問(当座預金出納帳と商品有高帳) 問題
第3問(試算表 日付別) 問題
第4問(伝票 一部現金取引) 問題
第5問(精算表) 問題
第1問(仕訳) 解答・解説(← 今ココ!)
第2問(当座預金出納帳と商品有高帳) 解答・解説
第3問(試算表 日付別) 解答・解説
第4問(伝票 一部現金取引) 解答・解説
第5問(精算表) 解答・解説
  • トップページ
  • 簿記の基本
  • 取引と仕訳
  • 伝票
  • 帳簿
  • 決算
  • 完全予想模試
  • 簿記3級あれこれ