簿記3級とは?難易度・勉強法・無料独学問題

簿記とは

このページでは簿記3級の概要/難易度/メリット/勉強法/独学可能か?を説明します。

簿記3級とは?

経理や会計の基礎が身につく、年間受験者30万人の資格です。
試験は大問3問制限時間1時間100点満点中70点以上で合格
ペーパー試験年3回(2月/6月/11月)ですが、2020年12月から始まったネット試験いつでも受検できます。

具体的な学習内容を知りたい方は以下のリンクからご覧ください。

  • 学習メニュー
  • 予想模試

簿記3級の合格率・難易度は?

▼ 3級の合格率【引用元:商工会議所HP

簿記3級の合格率

簿記3級の合格率は48.39%(※ 2021年9月時点の過去10回の平均)。
半分合格・半分不合格なので、これが高いか低いかは人それぞれですが、 「簡単」「難しい」と意見が分かれやすいので、以下に理由を整理します。

1【理由1】専門用語が多いから

「仕訳」「売掛金」「当座預金」等の専門用語が多く、初めての人には難しいです。 しかし、経理の知識がある人にとっては簡単なので、ここで意見が分かれます。 事実ベースで言うと、初めてでも一つひとつ丁寧に取り組めば「内容が難しくて理解できない」という事は非常に少ないでしょう。 ただし、初めての場合は時間がかかるのは確かなので、甘く見てはいけません。

2【理由2】勉強法が間違っているから

簿記3級は、地理や歴史のような「暗記型」ではなく「理解型」の科目です。 よって「過去問を解くだけ」「丸暗記だけ」のような勉強法は、簿記3級に全く通用しません。 「簿記3級 ▶ 経理・会計 ▶ 文系 ▶ 丸暗記」という判断をしないようにしましょう。 一つひとつの仕組みを理解することを大切にして下さい。具体的な勉強法は後述します。

結論としては「甘く見ないこと」「正しい勉強法でしっかり取り組むこと」の2点を押さえれば、初めてでも十分合格できます。

簿記3級を取得するメリットは?

1経理の就活/転職で有利

就職・転職の際は、一般的に以下の順番で優遇されます。
① 実務経験【有】資格【有】
② 実務経験【有】資格【無】
③ 実務経験【無】資格【有】
④ 実務経験【無】資格【無】
今回受検を検討されている方は③を目指す方も多いかと思いますが、③と④の差は大きく、実務経験無しでも経理に就職できる可能性が飛躍的に上がります。
Dodaの調査に依ると、 経理の平均給与は20代348万円/30代444万円/40代以上599万円となっており、平均的な職種と同程度です。 しかし、どの業界からも一定のニーズがある事から安定した職種と言えるでしょう。 将来的に経理業務がAIに全て取られてしまうのではないかという心配があるかもしれませんが、ビジネスでは様々な例外が発生するため、完全自動化は現実的には不可能です。 人員が減ることはあっても、経理を理解している人は必ず必要になります。 なお、現時点の技術でも、会計ソフトを上手に使いこなすと、半自動で経理の仕事ができるようになっています。 2級を持っていると更に有利ですが、3級でも上述の通り十分有利です。

2上位資格への準備になる

簿記3級で「簿記3級 ▶ 簿記2級 ▶ 簿記1級 ▶ 税理士 OR 公認会計士」とステップアップする基礎知識が得られます。

3確定申告に役立つ

個人事業主の方は、課税金額を減らせる「青色申告」の際にとても役立ちます。

簿記3級の勉強時間は?

初めての人なら100時間経理の知識がある人なら60時間が基本です。 期間は2週間~3ヶ月です。 (有料のスクール・講座が公開している勉強時間・期間をもとに平均値を算出しています。) 当サイト利用の場合の学習スケジュール例はこちらをご覧下さい。

勉強法の比較(書籍/WEB/アプリ/通信講座/専門学校)

簿記3級の勉強方法は、独学(書籍WEBアプリ)・通信講座専門学校などがあります。
ここではメリット・デメリットを整理しますが、その前に「テキスト」「問題演習」「予想模試」の意味を押さえて下さい。

テキスト 各単元を理解するための教科書です。簿記は「暗記型」ではなく「理解型」の科目なので、3つの中で最も重要です。
問題演習 テキストの理解度をチェックするためのものです。
予想模試 問題演習で網羅していない第2問や第3問の論点を含め、全ての範囲をカバーします。 合格点に達するか否かのチェックも可能。 3つの中で2番目に重要です。

書籍で独学

メリット デメリット
・自分のペースで勉強できる
・書き込みできる
・持ち運ぶ際にかさばる
・質問できない

コスト1冊1,000円~2,000円位。計1冊~計2冊。

仕組みを理解するための「テキスト」または「テキスト&問題演習」が1冊。 じっくり本番演習したい場合は、追加で「予想模試」の計2冊あると万全です。 (ネット試験の導入に伴い、2020年11月の試験を最後に「過去問」の提供は終了しました。 2021年度から出題形式が変更したので「予想模試」を選びましょう。) 「テキスト」はイラスト付きの読みやすいものが良いでしょう。 Amazon等で購入する場合、昔の本が混じる可能性があるため、2021年3月の最新改定に対応しているかを確認します。

2021/10/7時点で高評価&口コミ件数が多かった「テキスト&問題演習」は以下でした。 私も実際に購入しましたが、分かりやすく理屈が説明されており、フルカラーで図やイラストも多いです。 「ネット試験プログラム」も付属しているため「予想模試」までをカバーしています。48ページまでは中身検索ができますので皆様もよく確認みて下さい。 (Kindle版/単行本版の2種類があるのでお間違えないように。)

2021/10/7時点で高評価&口コミ件数が多かった「予想模試」は以下でした。予想模試9回分が掲載されています。(単行本版)

WEBで独学

メリット デメリット
・自分のペースで勉強できる
・スマホ/タブレット/PCの全てで勉強できる
・書き込みしづらい
・質問できない

コスト無料

こちらは当サイトの紹介になってしまいますが、「テキスト」は小・中学生でも分かる言葉を使い、図やイラストも沢山使いました。 PC版は書き込み機能を作りましたが、書籍と比較するとピンポイントで書き込めないデメリットがあります。 一方で「残学習時間」という機能があるため、スケジュール管理はしやすいでしょう。 2021年3月の最新改定に対応済みであり「テキスト」「問題演習」「予想模試」の全てを網羅しています。

アプリで独学

メリット デメリット
・自分のペースで勉強できる
・ゲーム感覚で学べる
・問題演習が中心のものが多い
・第2問/第3問への対策が難しい
・(多くの場合は)質問できない

コスト1個無料~700円位。

アプリという特性上「問題演習」にフォーカスされている場合も多いため、 書籍やWEBで「テキスト」や「予想模試」の補完をした方が安心だと思います。 スキマ時間を有効活用できる補助教材としては非常に有用でしょう。

通信講座

メリット デメリット
・自分のペースで勉強できる
・質問できる場合が多い
・添削してもらえる場合が多い
・非常に高額
・スケジュールを管理してもらえない(自己管理力が必要)

コスト10,000円~39,000円位

通信講座のメリットである、質問・添削の有無は確認したいです。 簿記3級の場合、実際には一つひとつ丁寧に取り組めば「質問しないと分からない」いう事は少ないと思いますが、不安な方にとっては心強いでしょう。

専門学校

メリット デメリット
・質問できる
・スケジュールを管理してもらえる(自己管理力に自信が無くてもOK)
・非常に高額
・通学時間・通学コストがかかる

コスト20,000円~40,000円位

スケジュールを管理してもらえるのは心強いです。 就職・転職活動をサポートとしてくれる所もあるためチェックしてみましょう。 通信講座より高い場合が多いですが、教室維持コストを考慮すれば納得できる範囲だと思います。

簿記3級は独学可能?

上述したように「甘く見ないこと」「正しい勉強法でしっかり取り組むこと」の2点を押さえれば、多くの人が独学で合格できます。
客観的な判断ができるよう、有料スクールの最大手の2社である「TAC」「資格の大原」の利用率等も添えて、独学の割合を算出します。 受験者の約80%は独学と言われています。

簿記3級の独学の割合

※ 2016年のTAC簿記講座利用者数13,403人と簿記全体受験者数583,800人より算出・推定。
※ 2019年の大原簿記3級合格者数2,488人と簿記3級合格者数119,445人より算出。

  • 学習メニュー
  • 予想模試

具体的な勉強法

簿記3級の効率的な勉強法は、一つのテキストを着実に読み終えることです。
そして、問題演習、予想模試を解きながらテキストを見直すことです。

テキストは「暗記」するのではなく「理解」して下さい。

例を挙げましょう。
簿記では「仕訳」(しわけ)という方法を使って、日々の取引を図式化して記録します。
例えば『椅子を現金1,000円で購入した』という取引は以下のようになります。

借方金額貸方金額
備品1,000現金1,000
  • なぜ、椅子が備品に変わっているのか?
  • 備品を左に書いて、現金を右に書いているのはなぜか?

このような内容を一つずつ着実に理解して下さい。
ここでは分からなくて全く問題ありません。
勉強を開始して1時間以内に理解できます。

MEMO

算数や数学に苦手意識のある方がいるかも知れませんが、簿記3級では全く問題ありません。 足し算、引き算、掛け算、割り算ができれば大丈夫ですし、電卓も使えます。 ただし、計算量は多いので電卓に使い慣れておくことは大切です。

簿記3級の過去問について

これまでは総仕上げとして「過去問」を解くことが一般的でした。
しかし上述の通り、ネット試験の導入に伴い、2020年11月の試験を最後に「過去問」の提供が終了するとともに、 2021年度より試験形式の変更が行われたため、過去問は実際の試験形式と異なります。
混乱を防止するためにも、「テキスト」と「予想模試」を利用した方が安心です。

学習スケジュール(全2か月・全1か月・全2週間)

▼ 当サイトを利用する場合は、以下の学習スケジュールを参考にして下さい。

  • 約1か月
    30~50時間
  • 約15日
    15~25時間
  • 約15日
    15~25時間
  • テキスト・問題演習
  • 予想模試
  • 総仕上げ
  • 1日に2~3の単元(現金・現金過不足など)を進めます。この段階では「理解」を大切にして下さい。完全に覚えきらなくても大丈夫です。
  • テキストを終えた時点で知識レベルは十分ですが予想模試は難しく感じるはずです。分からない部分をテキストで見直しながら最終的に満点を取れるようにしましょう。
  • 予想模試で発見した苦手分野を中心に問題を解き直し、不安要素を取り除いていきましょう。仕訳問題はスピード勝負のため、テンポよく解けるよう練習を重ねましょう。
  • 約2週間
    30~50時間
  • 約1週間
    15~25時間
  • 約1週間
    15~25時間
  • テキスト・問題演習
  • 予想模試
  • 総仕上げ
  • 1日に5~8の単元を進めます。この段階では「理解」を大切にして下さい。完全に覚えきらなくても大丈夫です。
  • テキストを終えた時点で知識レベルは十分ですが予想模試は難しく感じるはずです。分からない部分をテキストで見直しながら最終的に満点を取れるようにしましょう。
  • 予想模試で発見した苦手分野を中心に問題を解き直し、不安要素を取り除いていきましょう。仕訳問題はスピード勝負のため、テンポよく解けるよう練習を重ねましょう。
  • 約1週間
    30~50時間
  • 約3.5日
    15~25時間
  • 約3.5日
    15~25時間
  • テキスト・問題演習
  • 予想模試
  • 総仕上げ
  • 1日に10~15の単元を進めます。この段階では「理解」を大切にして下さい。完全に覚えきらなくても大丈夫です。
  • テキストを終えた時点で知識レベルは十分ですが予想模試は難しく感じるはずです。分からない部分をテキストで見直しながら最終的に満点を取れるようにしましょう。
  • 予想模試で発見した苦手分野を中心に問題を解き直し、不安要素を取り除いていきましょう。仕訳問題はスピード勝負のため、テンポよく解けるよう練習を重ねましょう。

【2021年3月改定】試験範囲の変更

2021年3月に、日商簿記3級の試験範囲の改定が行われました。
大きな変更はありませんが、一部内容が削除されました。

削除された勉強カテゴリ(混乱を避けるため、当サイトからも削除)
  • 先方負担の売上諸掛 → 削除
  • 分記法 → 削除

【2020年12月改定】ネット試験とは?

ネット試験とは、2020年12月から始まったパソコンで行う試験です。全国の「テストセンター」と呼ばれる試験会場でいつでも受検できます。
(引き続き、年3回(2月/6月/11月)行われる従来のペーパー試験も実施されます。)
以下、ネット試験とペーパー試験の内容を整理します。

▼ネット試験とペーパー試験の比較(2021年6月現在の情報)

ネット試験 ペーパー試験
試験時間 60分
試験会場 テストセンター(全国149箇所) 商工会議所、試験施行機関
試験実施日程 いつでも
※各テストセンターにより実施日程は異なる
年3回
(2月/6月/11月)
結果発表 試験終了後すぐ 約2週間後
受験料 2,850円(税込)
※別途事務手数料550円(税込)
2,850円(税込)
受験方法 パソコン入力(電卓持ち込み可) 鉛筆での書き込み(電卓持ち込み可)
計算用紙 A4サイズの紙2枚が配布される 問題用紙・答案用紙とともに一冊の冊子に綴じこまれた形式
出題範囲 試験出題区分表に則して出題
メリット ・受験する日程を選べる
・合否がすぐに分かる
・問題用紙に直接メモや下線等の書き込みができる
デメリット ・パソコン操作に慣れる必要がある
・問題用紙に直接メモや下線等の書き込みができない
・年3回のみ開催
・合否まで約2週間かかる

また、ネット試験の導入に伴い、2021年度より出題形式が変更されました。

▼新しい出題形式(ネット試験・ペーパー試験共通)

大問 問題数(配点) 問題内容
第1問 計15問(45点) 仕訳
第2問 計2問(20点) 補助簿/勘定記入/伝票記入等
第3問 計1問(35点) 精算表/貸借対照表と損益計算書

それではお身体に気をつけて勉強頑張って下さい。
皆様が合格されることを、心よりお祈り申し上げます。

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